2023/5/12
恒例になった米国の債務上限 (debt ceiling) の引き上げ問題は、民主・共和両党の協議というより駆け引きが、6月1日債務不履行 (default) で、世界経済を恐怖に陥れないために、断続的に続いている。その事で、大統領のサミットへのオンライン出席とか、スケジュール変更とか、言われているが、本音は、原爆資料館を訪れるか否かという問題ではないのか、と思う。
2024年の大統領選出馬を表明した以上、昨日のトランプ前大統領のタウンミ-テイングの失敗 (?) から、ここから一気呵成に攻め込む方法を選んだのではないか?米国の保守派エリート (?) と呼ばれる (バイデンさんは、カトリックで違うが、、、) WASP ( White Anglo-Saxon Protestants) や、トランプさんの岩盤 (bedrock) 保守支持層へ少しでも食い込むかのチャンスと捕らえているのではないか?
そこで、米国の歴史上、日本人に与えた三大罪のひとつである原爆投下の広島 (もうひとつは、長崎、そして、戦時中の日本人収容である) に現在の米国内政治状況の中で行くメリットがあると、考えいないのではないかと残念ながら思う。そして、米国は、日本の真珠湾攻撃こそ礼儀正しいサムライの国の宣戦布告なしの卑怯な奇襲攻撃として、12月7日を“Remember Pearl Harbor !”、今でも必ず野蛮な不意打ち行為であり、太平洋戦争の発端を作り、原爆投下に至らしめたものとして、ニュースでも取り上げているのだ。
日米間には、避けては通れぬ歴史があるのは事実であるが、そのことは、両国の友好のためには、寧ろじっくりと、個々人の考えの基で、自覚して、把握しておきたいものだ。過去の尊い犠牲者のお陰で、今ここで、お互いに活躍しているのだから。また、必要でなければ、話さなくてもよいという立場である。歴史をどう見るのかは、個々人の考え方であり、その個々人の考え方は、尊重されねばならないからだ。
広島でのG7サミットの成功を祈っています。
篠崎正幸
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